僕は15年以上ボディビルを続けていますが、
「どうしてそんなに頑張れるのか」
「きつくはないのか」
「なんでそんなにストイックなのか」
と、よく言われます。
これは僕だけではなく、長年体づくりを続けている人なら何度か質問されたことがあると思います。
しかし当の僕は全くそんなつもりはなくて、単に「楽しいからやっている」だけです。
楽しいから続けているだけなのであって、辛くも何ともありませんし、努力しているつもりも全くありません。
マッチョになりたいから、という理由はもちろんですが、それよりも「楽しいからトレーニングを続けている」にすぎません。
要するに筋トレはただの趣味です。
いくら筋トレが好きだからといって、筋トレならば何でもいいわけではありません。
「僕がやりたい筋トレ」が楽しいのであって、僕が楽しいと感じなければ、例えそれが筋トレだって続きません。
今回は僕が長年筋トレを続けている理由について解説し、好きなものは長く続けると生きがいになる、という話をしてみたいと思います。
筋トレが長続きしている理由
筋トレに限らず楽しいものは長く続けられます。
例えそれがはたから見たらきつそうでも本人にとっては楽しいだけで、苦痛でも何でもありません。
全ては好奇心から。肉体改造は人体実験
筋トレをして、いつも決まった食事をする。
肉体改造を行うには徹底した自己管理と努力が必要、と思われがちですが、そんなことを感じたことはありません。
義務に駆られてやる場合は辛いことかもしれませんが、自分が望んでそれを行っているので全く苦でもありませんし、楽しいだけです。
僕の場合、「ボディビルは人体実験。こういう食事をしたらどうなるのか、こういうトレーニングを続けたらどうなるのか。それを試している時が楽しい」。
こんな感じです。
そのような仮説を検証するためには、何が何でもジムに行って筋トレをします。
どうなるのか知りたいからです。
試したい食事、試したいトレーニングをやっている時が楽しいのです。
「筋肉をつけるため」に筋トレをしているのではなく「好奇心」から筋トレをしているといえるでしょう。
好きなことなら早起きも苦にならず
僕はほとんど明け方にトレーニングを行っています。
朝4時に起床し、5時半から約一時間トレーニングをして、そのまま仕事に行きます。
朝っぱらからよくやるね、なんて言われますが、そこまでしてジムに行きたいのです。
筋肉をつけるためにジムに行かなくてはいけない、のではなく、色々試したいからジムに行ってトレーニングをしています。
朝を逃したらもうその日はジムでトレーニングできないのがわかっていますからね。
早朝にトレーニングをするメリット、コツなどを紹介しています。
トレーニングをする時間が無い方は、朝トレをおすすめしています。
そんな僕ですが、独身時代はとんでもない寝坊助でした。
「朝起きたら朝ではなかった」なんで、ザラです。
そんなだらしない僕でさえ、「今起きないと今日はもうジムでトレーニングできない」と分かっていれば、布団から出てジムで筋トレをしてしまう。
好きなことをするためならちょっとのことなら耐えることができます。
繰り返しますが、「好奇心が筋トレを継続」させています。
常にいろんなことを試して評価して、次のトレーニングを試していくわけです。
自分のやりたいことをやっているだけ
確実に筋肉をつけるトレーニング法があったとします。
実際にそれをやれば体が変わる!というものであっても、それが自分にとってつまらないトレーニングだったら、たぶん長続きしません。
僕の場合は勝つためにトレーニングをするというより、やっぱり趣味の範疇なのです。
そんなだから選手としてはダメなんだ、と言われればそれまでですが、僕は好きにやりたいだけです。
自分がやってみたいことをやるのが楽しいのであって、やってみてつまらない、いまいちだと感じたら、すぐに別の方法を試して遊びます。
ボディビルは究極の個人スポーツです。
日々の食事、日々のトレーニング、その積み重ねが体に出るだけです。
そしてそれは誰に強制されるものでもなく、すべて自分のペースで自由に行うことが可能です。
「好きに運動したい」人にとってはうってつけだと思います。
サプリメントだって同じです。
これをとってトレーニングを続けたらどうなるのかな。
「たぶんとってもとらなくても変わらない」とはわかっているものの、うまく例えられませんが「お気に入りの服を着てお出かけするようなもの」なのかもしれません。
EAAをとりながらトレーニングをすることで、「より良いトレーニングができた!」と感じる。
それが楽しいのです。
やっぱりとるだけ無駄だな、と思ったらスパッとやめて、また気になるものを見つけてしまったら買おうかどうしようか悩む。
我ながらバカだなーと思いつつ、悩んでいる間が楽しい。
その繰り返しです。
楽しくなければすぐ止める
トレーニングだけではなく、ダイエットも同じです。
これは面白そうだなと感じてやってみても、なんか違うな、やりにくいな、つまらないなと思ったらさっさと変えます。
それがいいことか悪いことかは別として、やっぱり筋肉をつけることもダイエットも、肉体改造は自分がやりたい実験をやってみるのが醍醐味であり、その過程を楽しむわけです。
ちなみに筋トレ大好きな僕ですが、自宅でのトレーニングは全く面白くないので長続きしませんでした。
コロナの影響でジムが完全閉鎖されていた頃、せっかくそろえたチンニングスタンドなどはほとんど使用せず、落ちていく筋肉をただただ放置していました。
そんなチンニングスタンドですが、今では子供のジャングルジムと化しています。
楽しいこと、興味のある事は辛くない
僕はゲームも大好きです。
ひどい時は夜から明日の朝までずーっと格ゲーをやっていた時期もありました。
朝までぶっ通しで遊んでも全く疲れず、楽しかったです(さすがに遊びすぎたと後悔はしますが)。
さすがに今は子供がいるのでそんなことはしなくなりましたが、独身の頃は明け方までゲーセンで対戦していたりと、まあひどいものでした。
しかし、ゲーム好きの僕にとっては、楽しい以外の何物でもありません。
これが興味のないものだったら、朝までできるはずがありません。
やりたくないゲームであれば、朝までやるには気合と努力が必要になります。
好きなものをぶっ続けで行うのに努力は不要です。
筋トレだって自分のやりたい筋トレであれば、例え早朝の寒い時間帯だって、夜勤明けだって、何が何でもジムに行きます。
そんな僕も、最初から筋トレが大好きだったわけではありません。
最初は半年で挫折してしまいました。
僕の場合はたまたま見たミスターオリンピアでモチベーションが再燃し、続けているうちに楽しくなって今に至るわけですが、誰もがそんな経過をたどるとも限りません。
筋トレを習慣化するポイントについてまとめた記事もありますので、三日坊主でお悩みの方はぜひこちらもご参照ください。
体づくりに努力は不要
重いウエイトを上げている時「もう一回、もう一回」と粘ってウエイトと格闘している時、確かに辛いですが、本当は辛くありません(?)
もう一回頑張ったそのあとに、どういった体の反応が待っているのか、それを知りたいからです。
いつも似たような食事をとっていても、辛くはありません。
しっかりとした食事をとって、体づくりがどうはかどるのか、それを知りたいからです。
プチダイエットをするときオートミールを食べますが、不味いけど不味いと思いません(?)
全ては筋肉に対する好奇心です。
それは努力ではなく、好きでやっているだけです。
どうしてそんなに体づくりに好奇心があるのか。
筋トレを続けて体が変わっていくうち、自然に「こうしたらどうなるかな」と、試すようになったからだと思います。
鍛えるも遊び、ダイエットするも遊び。遊びは辛くない
つまり、僕にとっての肉体改造はただの遊びです。
ダイエットをするときも、遊びです。
興味を持って遊んでいるうち、体が勝手にそれなりに変わっただけです。
遊んでいるので辛くはありません。
まとめ。好きこそものの上手なれ
好奇心のある事は、はたから見たら努力をしているように見えても本人にとっては辛くもないですし、努力をしているつもりもありません。
好奇心をもってやりたいことをやりたいように続けていたら、それなりに体が変わり、目に見えた成果を残すことができました。
これからもいろんなことを試して体の反応を楽しみ、少しでも筋肉が発達すれば達成感を得られますし、より楽しめます。
好きこそものの上手なれとは言いますが、僕にとってのボディビルがまさにそれなのかもしれません。
もちろんまだまだ未熟で、上手になったとは思えません。
これからもやりたいように楽しんで、結果がついてくることを楽しみにするばかりです。
はっきり言って僕もいつまでも若くはありませんし、ここ数年大きく体が進化したかといえば、そこまででもありませんし、相変わらず足腰はさほど戻せず弱いままです。
しかし、自分に期待をしなくなったわけでもありません。
「わずかな前進」を期待しつつ、今日も明日も楽しく人体実験をしていくだけなのです。
これから筋トレをして体をつくってみたいとお考えの方、こちらの記事も併せてご参照ください。
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ボディビルは何歳からでも、いつからでも取り組める、究極の個人スポーツです。