筋肉を大きく強く発達させたいスポーツ選手、マッチョを目指すウエイトトレーニー、そして消化能力の落ちてくる高齢者のたんぱく源の補助として、幅広く利用されているプロテイン。
プロテインは言わずと知れた「たんぱく質補助食品」「たんぱく質の塊」です。
プロテインはいつでもどこでもお手軽にたんぱく質をしっかりとることができる、優れものです。
令和になった今「筋肉増強効果のある怪しい薬」「プロテインやってんのスか!?」と言われることはなくなり、一般的にも認知されるようになったと思います。
僕自身、ボディビルトレーニングを長年継続してきまして、数えきれないほどのプロテインを消化してまいりました。
マッチョにとって、プロテインは水と同類。毎日の生活に欠かせないもの。
しかし、でかい人がみんなプロテインを飲んでいるかといえばそんなことはなく、僕自身、自然と必要性を感じくなり、もうずっとプロテインは飲んでいません。
しかし、体作りに困ることもなく、むしろ調子よく筋肉の発達ができていると感じています。
今回は、「プロテインを飲まなくなってどうなったのか」について、僕の感じたことを紹介していきます。
こうして僕はプロテインやめた
プロテインをやめた理由ですが、「たくさんたんぱく質をとっても何も変わらない」と感じたからです。
今までもそう感じたことは何度もありました。
しかし、
「そもそも筋肉の発達は自覚できないほどゆっくりなもの。気が付かないところでたんぱく質大量摂取の恩恵はきっと受けているはず」
「推奨量のたんぱく質を摂らずに経過することに損がありそう」
「文献でも効果があると言ってるし…」
こういった気持ちになり、結局プロテインを飲む生活を続けてきたわけです。
結局のところ、「ボディビル界隈で言われているほどたんぱく質摂取推奨量は多くはなく、普段の食事だけでたんぱく質は間に合う可能性がある」
よって、プロテインで補わなくてはいけないほどたんぱく質が必要ないので、結果としてプロテインの出番がない。
ということです。
プロテインを止めて食生活はどう変わったのか
僕の今までのプロテインを飲むタイミングは主に
10時、16時の食間
トレーニング前
昔は寝る前も
でした。
食事は一日三食で、一品は必ず魚、肉、卵、などのたんぱく質のおかずを入れています。
それ以外の食間、トレ前後にプロテインを飲んで、一日のたんぱく質摂取量をアップさせています。
結果、一日トータルたんぱく質摂取量は体重×2.5から3g。
ボディビルを行っている者としては、決して多すぎる量ではなかったのです。
しかし、食間などのプロテインを止めてみても、何ら変化がない事になんとなく気が付き始めました。
プロテインを止めて、せっせと調理をするようになった
プロテインを止めるころ、鶏むね肉の簡単で美味しい調理方法を奥様に教えてもらい、それが徹底自炊のきっかけでした。
底の厚いフライパンに刻んだ玉ねぎ1個分入れて、胸肉計700g切って入れて、塩かけて料理酒かけて、ふたして10分加熱で蒸すだけ。
肉多めに入れると、4食分はできます。
簡単ヘルシー、とっても美味しい、後片付けも楽チン。
固形のお肉をしっかり食べるようになってからなんとなくプロテインを欲さなくなり、そのまま飲まなくなりました。
僕はもともと面倒くさがりで、プロテイン以外のたんぱく源としては、ノンオイルツナ缶、サバ缶がほとんどでした。
加えて、食間などにプロテインを飲む。
缶詰すら面倒な時は、プロテインを食後に飲む。
こうやって、プロテインに依存した食生活を長年送っていました。
メインはサプリメントではなく食事!
もちろん、プロテインも牛乳を原料としてたんぱく質。自然なものです。
鶏胸などのお肉もたんぱく質。自然なものです。
しかし、たんぱく質以外の付随する栄養が固形の肉魚には入っています。
他にもおかずをとっているし、マルチビタミンなどのサプリもとっているし、まあいいかプロテインで、というのが今までの僕。
たしかにそうかもしれません。別にダメとまでは言いません。
しかし、根拠はありませんが、自然の形に近い物の方が、より身になる気がしないでもありません。
しかし、面倒くさい。調理面倒くさい。
けど、やるようになりました。
そしたら、自然とたんぱく質を余計に欲することがなくなり、プロテインを飲まなくなり、今に至っています。
プロテインを飲まない最近の食事
朝食 鶏もも肉150g、茹で卵1個、納豆1パック、米1合、みそ汁
昼食 鶏むね150g、魚肉ソーセージ一本、米1.5合、みそ汁
夕方(トレーニング前) バナナ1本
夕食 昼と同じ、または子供たちと同じもの(肉魚が多い)。
仕事の兼ね合いで時間がない時は、夕食をサプリメントで代用。
→マルトデキストリン120g、ホエイプロテイン30g、シナモン、生はちみつ適量。
以上です。
トレ後は普通の食事です。
足りないならば、米をおかわりします。
プロテインを飲まなくなって気が付いたこと
もともと「たんぱく質は必要だけど、そこまで多くはいらんだろう」という気持ちがありました。
しかし鶏むねをせっせと調理するようになって、自然と体が欲さなくなったことでプロテインから離れた僕ですが、その後、どんなことに気が付いたのか。
たんぱく質をたくさん摂っても変わらない
プロテインを止めても、体作りに何ら変化はないということです。
トレ前後のプロテインを飲まなくなっても、変わりません。
たんぱく質がいらない、ということではなくて、必要量以上の摂取は意味がないのかもしれない、ということです。
オフシーズンでしっかり食べるべくは、必要量のたんぱく質と、あとは、米!!
お米を重視し、吐くまで食べろとは言いませんが、少しだけ頑張っておかわりしていくようにしています。
体作り、好調ですよ!
プロテインを飲まないほうが食欲が出る
「ホエイプロテインにはもともと食欲を抑える働きがあるのでダイエットに有効」といった論文があるのですが、僕の場合はプロテインを飲まなくなって、「食前にはいい感じに空腹を感じる」ことが体調の良さを感じさせます。
特にオフシーズンは、米をしっかりと食べていく必要を感じているので、食事の前にはいい感じにおなかがすいていることが理想と言えるでしょう。
トレーニング後はカーボプロテインよりも、しっかりとおなかがすいた状態でのバランスのよい食事!
プロテインを飲まないほうがお腹の調子が良い
もともとプロテインでガスッ腹を365日感じていて、屁をするたびに激臭で家族に迷惑をかけ続けてきました。
それはミルクプテロインの「コンセントレート」つまりWPCを飲んでいて体質に合わなかったからという結論に達していて、アイソレート(WPI)にしてからはその問題は解決しています。
しかし、アイソレートでも飲まないほうがおなかの調子はよりいっそう良く、何より食事の前にはしっかりとおなかがすいて、よりおいしく食事ができることの意義は強そうです。
プロテインの値上げラッシュに背中を押され
ここ近年のサプリメントの値上げラッシュは激しく、プロテインも同様です。
物によっては倍の価格になってしまっており、プロテインヘビーユーザーとしては家計にも影響してくる由々しき事態です。
この頃からプロテインの必要性を感じなくなってきていたため、これを機に背中を押され、プロテインを止めることができました。
おかげでその分お金が浮いて、家族に美味しい食事を提供する機会が増えて、よかったというものです。
子供もいますし、これからますますお金もかかります。
飲んでも飲まなくても多分何も変わらないプロテインに高いお金を払い続けるより、有意義なお金の使い方ができていると僕は感じています。
もちろん、変わらず飲む方はもちろんそれでよいと思います。
感じ方、考え方は人それぞれ。
決めるのは、自分自身です。
プロテインを止めても体づくりはとても絶好調
飲んでいても飲まなくても、変わらない。
昔から薄々感じてはいたものの、やっぱり変わらないと思います。
今の食事から十分にたんぱく質をとれていること、それ以上にとっても意味はないという事。
僕は今の鶏胸メインの三度の食事がベストなたんぱく質摂取量だろうと、感じています。
昔はたんぱく質の存在を知らなくても筋肉がついていった
トレーニングを始めた頃の昔、たんぱく質の摂取量は普通でした。
実家にいたので、母親が作ってくれる三度の食事です。
我が家はありがたいことに、バランスのよい和食が中心でした。
筋肉の発達にはたくさんのたんぱく質が必要と言われていますが、普通の食事でもちゃんと筋肉は発達していきましたし、筋力も伸び、体重も増えました。
筋肉の材料であるたんぱく質が足りないのであればこんなことは起きないのですが、そんな食事で十分に間に合っていた、ということでしょう。
初心者の頃なので体の変化は大きいのでしょうが、初心者もベテランも、筋肉の材料はたんぱく質。
理屈から言えば、伸びしろが大きい初心者にの頃こそ大量のたんぱく質が必要になりそうですが、そんなことはありませんでした。
プロテインを飲まなくなってのデメリット
特に感じていません。
ただ、サプリメント全般に言えることですが、「同じ体づくりをするのだったら、完全に不足の無い状況にしておいたほうが、体作りには有効だ」と考えてしまうと、プロテインを飲まないことのもったいなさを思い出すかもしれません。
しかし、先述したことを踏まえると、無駄のほうが大きいようだと感じるので、これからも固形のたんぱく源をしっかりととって、それでよし、というやり方で続けていくと思います。
プロテインを飲まなくなって、まとめ
プロテインがダメ、無意味、と言っているのではなく、バランスのよい食事を摂ってさえいればたんぱく質は筋肉づくりに思った以上大量には必要とせず、プロテインの出番はない、ということだと思います。
ホエイプロテインの吸収の早さがトレーニング後のアナボリック作用をうんたら・とも言いますが、僕はやめても変わらないどころか、好調です。
しっかりとバランスのよい食事を食べることの大切さを再認識した、と言えるでしょう。
それさえ達成できていれば、プロテインが入り込む余地はない、そう感じております。